ガジェットはガジェット…魔法の一本針
今回は超息抜き。暖かい話題ということで、ガジェット的「編み針」の紹介です。
棒針&輪針&かぎ針&アフガン針の、合いの子
最近ガジェットというと、ボールペンの話が多いのですが、これはまったく畑違いの「編み針」の話です。写真を撮ってて思ったんです。どこかボールペンと似ていますよね、写真の構図が。
いったい誰が考案したのかわかりませんが、日本では、日本ヴォーグ社が(ひっそりと)売っています。
教本も売っています。図書館にもあったりします。
この、尻尾付きの編み針の特徴
・アフガン針のように太さが一定
・かぎ針と同じぐらいの長さ
・ヘッドにかぎ針がついている
・輪針のように、お尻にコードがついている(けど繋がっていない)
・品薄で高い(日本ではたぶん最低1本600円ぐらい)
針のお尻側
かぎ針で育った自分には、なぜ棒針にカギがついていないのかずっと不思議でした。カギが付いてたら、ぶきっちょでもメリヤスやガーターがやりやすいのに。…というのを「不思議の一本針」で実感しました。なんと編みやすいことか。
なぜ「魔法」なのかというと、たぶんこういうことだと思います。
・棒針で3本とか4本とか必要な作業もこれ1本でできる
・アフガン編みができる
・かぎ針編みができる
・輪針と同様の編み方ができる
・巨大なものも、小物も作れる
課題:120cmの腹巻きをどう編むか?
ある日、父の腹巻きを作ろうと思い立ったときに、これが大活躍しました。
父の胴回りは120cmあります。そんなに大きな輪針を買っても、それっきり使い道ないと思うし…。
ということで、120cmぐらいの蝋引きの平コードがたまたまあったので、それを魔法の一本針で使ってみました。それが…使える使える~~。
魔法の一本針で編む特大腹巻!
そのときに撮影した写真のページがまだ残っていました。
これ、最近はダブルフックアフガンという両側にカギが付いてるアフガン針で、可能ってば可能らしいんですが、分厚くなるので、大物には向いていないようです。大物の例は見たことがないです。
セーターを作っている人が、3本とか4本のながーい棒針で立体的に編んでいるのを見たことがありません? あれが大物を編むときの一般的手段なんですが、
5本使うとして1本は編用なので残り4本、120cm / 4本 = 30cm
なんと30cmの並太用の棒針が5本。スマートじゃないよなぁ。危ないよなぁ。
前と後ろを作って、繋げるのもスマートじゃないよなぁ。
それが、魔法の一本針と120cmのコードで可能になっちゃうんですよね。もう感動。そう、こういう感動がガジェット的楽しさなんでしょうね。
課題:靴下のような筒状の小物をどう編むか?
これもよく見る光景ですが、細い棒針を4本ぐらい使って、3角柱の状態で編みあげていきますよね。これが魔法の一本針だと、こうなります。
なんと、棒がいらないのです。
書類の「綴り紐」と魔法の一本針の関係
付属のコードって、何かに似てるんです。そう、書類を束ねる綴り紐というやつです。紐の先が樹脂などで固めてあり、穴に通しやすくなっているアレです。長さは標準が45cm、ロングが60cmのようです。だから、穴さえ通れば、綴り紐60cmというのがまず使えます。他にも、手近にある紐で代用できます。蝋引きのコードだと滑りがよいので言うことありません。紐端の処理はセロテープで巻いてカッターで切る、溶ける素材ならライターで炙って整える、というような方法でなんとかなります。
おわりに
魔法の一本針で編んだのは、「レッグウォーマー(ゴム編み)」「スヌード(鹿の子編み」そして「120cmの腹巻き(2目ゴム編み)」ほかにはラリエットとかちょっとした小物など。飽きっぽいのでセーターなどの大物や、複雑なもの、あとでツギハギするのは無理なもので、どうしてもせいぜい毛糸玉5個ぐらいまでのものになります。
しかし脱線が多い。「OSX付属シリーズ」は構成が発散しててまとまらない…。ネタはたくさんあるのに、どちらにも属している話題をどこにもってくるか…そんなことで悩んでいます。つまり連載を書くなど、ど素人には100年早いのかもしれません。
次あたりに Outline Prosessor の話を出そうかな…。
あ”~ヒョウが降っている。痛そうだ~。こっちの冬の天気は嫌いだぁ。