スポットライトにもて遊ばれて
★ Mac Tiger からの花形?機能に「スポットライト」という強力高速検索機能があります。が、MacBook を買ってから1年近く経つのにこれを使いこなせてなくて、いつもトホホな気分であきらめていました。でも、今は作業でどうしてもあきらめるわけにはいかなくなり、本腰を入れて何故検索がうまくいかないのか調べてみました。
結局、私の操作があほなのか? インデックスがちゃんと作られていないのか? 理由は分からぬまま、フリーソフトを導入するはめになりました。作者はやっぱりスポットライトが気に入らない or 物足りなかったんでしょうか。
試したソフトは Find Any File と SpotLaser の2つ。SpotLaser はスポットライトのインデックスを使うので、SpotLaser でうまく検索できたら、インデックスが原因ではないことになります。どうも SpotLaser はスポットライト(正確には「mdfindコマンド」)のフロントエンドが分かりやすくなっただけのようです。色々な検索を試してみて分かったことは、スポットライトでは隠しファイルやパッケージの中身は簡単には検索できないみたい。
一方 Find Any File は、ワイルドカードこそ使えないけれど、find コマンドの感覚です。そちらではちゃんと隠しファイルやパッケージも検索できます。なんというか、実体に正直というか安心感があります。同じ条件の組み合わせも(Thunderbirdの検索みたいに)、ワイルドカードも使えないので、「ABCで始まり、VYZが含まれる」というような検索ができないのが唯一の欠点。
★ ここからは、2つのフリーソフトの紹介。
1つ目、「Find Any File」フリーソフト
紹介サイト
Mac OS X(マック) 用ソフト 「Find Any File」 -Mac OS X ソフトウェアサーチ-
本家
Thomas Tempelmann - Applications - Find Any File
▲検索パネル
▲結果パネル チェックボックスで不可視ファイルやパッケージの中身も表示できる。
気になったところ
メニューなどは英語。
テキストファイルの中身の検索はできない(たぶん)。
見た目もオールドスタイルな感じでシンプル。
「.localized」ファイルで日本語表記になっているフォルダは検索に引っかからない。
ワイルドカード(*)が使えない。
長所
あらかじめインデックスがないにしてはごく普通に速い。
見つけたところでストップできる。
スポットライトのインデックスファイルがなくても使える。
検索パネルが小さいので、場所を取らない。
隠しファイルやパッケージの中身も検索できる(今回はこれが欲しかった)。
管理者権限で検索ができる。
2つ目、「SpotLaser」ドネーションウェア(寄付受付けソフト)
紹介サイト
Spotlaser 1.3.3 | Hello-Mac.com
本家
▲検索パネル(でかい!)
気になったところ
あらかじめ Spot Light のインデックスが存在しないと検索できない。
検索パネルが非常に大きいので(折り畳めるといいのだけれど)場所を取り手軽な感じがしない。
andのファイル検索で日本語は使えない。
隠しファイルやパッケージの中身は検索できない。
長所
メニュー、ポップアップヘルプなど、日本語化されていて使いやすい。
Spot Light にできることはたいがいできる。
検索結果がファインダーウィンドウなので、結果も見やすい。
検索結果をファインダーウィンドウのサイドバー(左側のペイン)に追加できて、いつでも同じ条件で検索できる。
ファイル名検索にワイルドカード(*)が使える(けど、日本語には使えないみたい)。
▲こんな風にファインダーのツールバーにボタンを置けます。
★ 今回うんうん唸っててたまたま見つけた Spot Light の Tips 集です。> Thanks to 各記事の筆者さま
1)Spot Light のインデックスを作り直すには。
Mac Spotlightの検索インデックスのデータベースを再作成する方法 / Inforati
これ、目からウロコでした。普段はファイルを新しく追加したり編集したりするたびにインデックスを更新しているらしいのですが、これをまっさらから作り直せるんですね。かなり CPU を喰うのと、時間がかかります。いやしかし、結果はお分かりのとおり、インデックスを作り直しても Spot Light はアホなままでした。
2)ちなみに起動ディスク160GB中126GB使っている状態で、インデックスの大きさは、作り直す前が1GB超えていたが、後では956MBに減った。このくらいなら許せるかなぁ。
# find / -name ".Spotlight-V100"
/.Spotlight-V100
find: /dev/fd/3: Not a directory
find: /dev/fd/4: Not a directory
#
ルートにしか.Spotlight-V1ディレクトリがなかったので、インデックス削除後に du で容量を調べた。
# du -s /.Spotlight-V100
16 /.Spotlight-V100
# du /.Spotlight-V100
0 /.Spotlight-V100/Store-V1/Stores
16 /.Spotlight-V100/Store-V1
16 /.Spotlight-V100
#
インデックスを作り直してから再度調べた。
# du -ms /.Spotlight-V100
956 /.Spotlight-V100
# du -m /.Spotlight-V100
956 /.Spotlight-V100/Store-V1/Stores/234314FC-17D2-446B-9793-166EFAA9E7E9
956 /.Spotlight-V100/Store-V1/Stores
956 /.Spotlight-V100/Store-V1
956 /.Spotlight-V100
#
3)片思いに終わった Spot Light の新たな人生
MacのSpotlightを計算機の代わりに使用する方法 / Inforati
うわ、ほんとだ。これは使えます。今まではわざわざ(というほどでもないけど)デスクトップウィジェットの計算機を出して、そこで計算していたのに。
MacのSpotlightを辞書の代わりに使用する方法 / Inforati
辞書は Butler のショートカットを使っているので、今まで通りでいいかな。
★ 以下のサイトにお世話になりました。(いつもお世話になりっぱなし)
「mdfindコマンド」をふまえた徹底的なスポットライトの使い方は
Spotlightが簡単に見つけられないファイルを発見する方法 - ザリガニが見ていた...。
こちらのサイトに詳しいです。
こちらのサイトも参考になります。
Spotlight Query Programming Guide: Query Expression Syntax
しかし、私はここまでしてまで検索するなら、普通に「find」や「grep」を使うかなぁ。検索するたびに、リファレンスを調べてたら日が暮れてしまうので。