OSX付属のアプリを活用したい!(8) プレビュー.app 基本ショートカット(腱鞘炎予防)
目次です
筋肉の負担を減らすためにもキーボードショートカット
皆さんは、普段、マウスをお使いですか? それともトラックパッド派?
私は MacBook になってからもしばらくはマウスだったのですが、僧帽筋(背中から首にかけての大きな筋肉)を痛めてから、負担を減らせないかと色々試してきました。タブレットやリングマウス(指輪型)などなど…富士通のタッチパネルモデル(Biblo MC/30だったかなぁ?) に浮気したこともありました。
そして最後に落ち着いたのは、トラックパッドの両手使いです。左手でも操作できるよう練習しました。
それでも、キーボードショートを使うのと使わないのとでは、かなり筋肉の負担が違います。だってキーボードショートカットって、左手で使うことがほとんどでしょう? 右側の負担がかなり減ります。
それにプラスして、Butler と BetterTouchTool という、ショートカットやジェスチャーをカスタマイズするツールも使っています。この2つがないと生きていないというぐらいお世話になっています。この2つのご紹介もいつかしたいと思っています。
さてキーボードショートカットですが、よく使うのはこの4つとどれか他のキーとの組み合わせです。
それでは、私が プレビュー.app でよく遭遇するシチュエーションから、ショートカットをご紹介したいと思います。
写真が逆さま、横向きだ
写真を整理していると、こんなこと多いですよね。
そんなときは右回りの回転ツールを使います。ショートカットは
+ R
左回りもありますが、使わなくてもいいと思います。何度か右回りすればいいので。
文字や図を描き入れたい
そんなときは「マーアクアップツールバー」を表示します。
ショートカットは
+ A
慣れないとちょっと押しにくいかもしれませんね。
「カラー調整」と「サイズ調整」
これもよく使うのですが、元のメニューに「サイズ調整」のショートカットはありません。あとで登録方法をご説明します。
カラー調整は
+ C(カラーのCですね)
私はこのショートカットをほかで使っているので(クリップボードの履歴表示)、
カラー調整は、
+ C
サイズ調整は、以下を追加しています。
+ S(サイズのSです)
スクリーンショットから「クリップボード」の内容で
新規プレビューを作る
全画面のスナップショットをクリップボードに保存
範囲指定 or 指定ウィンドウのスナップショットをクリップボードに保存
そのあと、プレビュー.app で
+N
とします。
スクショ自体はプレビューの機能ではありませんが、クリップボードを介してプレビューと連動しています。これもとても便利です。
通常のスクショのショートカットに
を追加すると、ファイルの代わりにクリップボードに保存されるのです。同時に4つのキーを押すので指が引きつりそうですが…。
拡大縮小
細かい部分の編集をしたいので拡大表示、全体を見たいので縮小表示。そんなときは、この2つを使います。このショートカットは、Safari なんかと共通です。2本指のピンチイン/アウトと機能としては同じです。
正円と正方形
+ハンドルのドラッグ
マークアップツールの図形で、円や四角を描いたとき、シフトキーを押しながら角のハンドルをドラッグすると、正円や正方形になります。
では、多角形や星型ツールではどうでしょう? こちらは逆で、シフトキーを押すと相似でない図形に変形できます。
線と矢印ツールは45度単位に角度が制限されます。うーん、面白い。
虫眼鏡(拡大鏡)を表示
だけです。つまり「@」。これで細かいところがドット単位で見えます。
キーボードショートカットの追加と変更
これは覚えておくべき機能の1つです。よく使うメニュー項目をショートカットとして登録しておくと、格段に効率があがります。
では、さきほどの「カラー調整…」と「サイズ調整…」ショートカットの変更/追加をしてみます。
- 「システム環境設定」の「キーボード」を選択します
- 「キーボード」パネルの「ショートカット」タブを選択します。
- 左のリストから「アプリケーション」を選び「+」ボタンをクリックします。
- アプリケーションで「プレビュー.app」を選び、メニュータイトルに、正確に
サイズを調整…
と入力します。これが一言一句、実際のメニュータイトルと同じでないと、設定できません。たとえば「…」を「...」(ピリオドx3)としてもNGです。 - 「キーボードショートカット」には実際に割り当てたいキーの組み合わせを打ち込みます。
以上で、ショートカットの設定ができたはずです。今回は以下のように設定してみました。
カラー調整を以下に変更
+ C
サイズ調整として以下を追加
+ S(サイズのSです)
設定が成功すると、以下のようにメニューの右側に正しく表示されます。
おわりに
Apple製品のすごいところは、GUI が統一されていること。ショートカットなども大概のアプリで共通です。なので、新しいアプリを使い始めても覚えることが少なくて済むんですよね。
ここにきて、iOS11 と High Sierra で、iOS機器とOSXとの一体感が強くなってきました。
OS 相互の連携だけではなく、操作性の同一感が増してきました。ただ…特に iOS側でまだ完璧ではないし(アプリ間で UI が違ったりする)、High Sierra もバグだらけだったりします。早く完成度を上げてもらって、ストレスレスに使えるようになって欲しいと思います。期待を込めて…
次回は、今回見送った
#1-9 写真加工「スポイトツール」
になります。
ここまで読んでくださってありがとうございました。